掌/くるみ/Mr.Children

考えてみれば、ミスチルの曲には季節感がない。あえて、季節を当てはめるなら、夏ということになるのかな。はじめは、雲ひとつ無い晴れの日で、風も気持ちよくて。だけど、だんだん湿度が高くなって、蒸すような天気になってしまった。
ようやくここに来て、光が射すようになったというか。閉塞感のある現実から、一筋の希望を見出した、という感じなのかな。前に進むための力強さと、優しさが感じられて、それが僕には嬉しかった。葛藤をそのまま吐き出すような、メッセージ性の強い「掌」と、メロディーが美しくて、ストーリー性も感じられる「くるみ」。どちらも「ミスチル」っぽい。