ロッキンオンのアジカンの記事

「ルックスもキャラクターもごくごく普通のどこにでもいる奴らであり、破格の演奏力や目の前の風景を塗り替えるような文学性を持っているわけでもない、つまりロック幻想と呼べるような大層なものを何一つ持ち合わせていない―――しかし彼らの音楽には、聴いた瞬間「これだ!」と叫ばずにはいられないような絶対的なフィット感があった」
これ以上、適切な表現は無いなあ、と感心してしまった。少なくとも僕にとっては。うまいとか、凄いとか、新しいとか、そういうことではなくて、欲しかったのはこの音楽、という感じだ。「ループ&ループ」は1度聴いただけだと、何だかあっさりし過ぎているんだけど、繰り返し繰り返し聴いてると、だんだん楽しくなってくる。
そうそう、ロッキンオンの本文の方だけど、前月号と合わせて、バンドヒストリーというか、4人のインタビュー記事が面白い。ゴッチの単独インタビューは途中で飽きちゃったんだけど(笑)。4人(というか小川さん含めて5人)の掛け合いは読んでてすごく楽しくて、バンドっていいなあ、と。アジカンのメンバーは僕とほぼ同じ年(世代)なので、そんな人たちが脱サラして(!)、バンド組んで、売れて、っていうのを羨ましくも、憧れたりもしながら読んでいた。